現在、当館は休館中ですが、新緑の季節を迎えた「八色の森公園」は穏やかな風に木の葉がそよぎ、池のみなもに映るヤナギの影もゆらゆら揺れています。美術館の周辺には、朱色の八色ツツジ(レンゲツツジ)と黄色のキレンゲツツジが咲き出しました。大型連休をご自宅で過ごされているイケビファンに、本日の写真です。
2020年5月3日
先日、スーパーで知人に会った時に、「孫の面倒と三度のご飯が大変で」と嘆いていました。別の友人は、家族で一緒にお昼ご飯を食べている最中に「今日の夕飯は何?」と言われたと少し笑えるような話を教えてくれました。
おうちでのごはんが増えて台所にいる時間も長くなり、お孫さんを預かっているおばあちゃんや、働くお母さんなど、お疲れの方が多くおられると思いますが、これからは農作業も忙しくなりますね。
最近の新聞にはテイクアウトや宅配のチラシが、毎日のように入ってきます。たまにはお休みをして、美味しいご飯を食べてみませんか。
当館でフォークソングを演奏している「一坊とのぶ君」の一坊は、居酒屋一坊を経営しています。新聞やテレビで伝えられているように、飲食店も大変な苦労をされていますが、一坊では外出自粛が要請される中、感染拡大防止のために今できることをやっていこうと、家族と協力してテイクアウトを始めました。家計にも優しいワンコインのお弁当から、おつまみやお総菜も用意してあります。定休日は日曜日です。
ここ大和地区には居酒屋一坊以外にも頑張っているお店がたくさんあります。南魚沼市まちづくり推進機構のホームページにテイクアウト情報が掲載されているので検索をしてみてください。大和地区だけでなく、市内のお店も載っています。
美味しいご飯を食べて頑張りましょう。
(佐藤)
2020年5月1日
春、4月は雪国・南魚沼にとって待ち望んでいる季節ではないでしょうか。新学期、新社会人、新入生と気持ちも新たに年度の始まりです。草木も芽吹き、花も咲き始め、一年で一番気持ちのいい季節です。
ですが、今年の春は違いました。まさか、こんな春が来るとは……。
でも、こんなときでも、やっぱりサクラは綺麗でした。
私は好きな花はと聞かれたらサクラと答えます。今年はとくにサクラの写真をたくさん撮ったような気がします。
ここにきて、寒い日が続き、なんだか、ほんの少しだけサクラを楽しむ時間が長く感じたのは私だけでしょうか。モヤモヤした気持ちも綺麗なサクラと青空を見ていたら晴れていきました。
そして、今年の見納めは知り合いの家の軒下に咲いていたフリルのような花びらのかわいいサクラでした。
(山口)
2020年4月29日
陽気が良くなってくると、親戚や友人と会って食事をしたり、映画を観たり、生の音楽を聴きに出かけたくなります。しかし、今は外出を自粛して、感染拡大を防止する努力が必要な時なので、我慢の日々ですね。
こんな時は音楽を聴き、気分転換をしませんか。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月17日に予定していた「とよのみさこドリームライブ」が延期になりました。楽しみにしていた方が大勢いらしたので大変残念に思います。
このライブは、叙情歌を収録したCD「とよのみさこが歌う叙情歌集Vol.1」の発売記念ライブでした。懐かしい日本のうたを聴いて楽しい時間を過ごしてほしいという願いが詰まったアルバムです。美しいメロディーや歌詞、そして、とよのさんの優しくてあたたかい歌声と、橘光一さんのアレンジと演奏が沈みがちな気持ちを癒してくれます。
ステイホームの今だからこそ、懐かしく心にしみる曲をお年寄りと一緒に聴いたり、子供さんに歌ってあげたり、家族と過ごす楽しい時間を作ってみてはいかがでしょうか。
「とよのみさこが歌う叙情歌集Vol.1」は美術館のミュージアムショップで販売していますので、ぜひ聴いてみてください。
ドリームライブは今後の状況をみながら日程を決めたいと思います。一日も早くコンサートが楽しめる日が来ることを願っております。開催日が決まり次第、ホームページでお知らせいたします。
なお、美術館は5月10日まで臨時休館をしています。
(佐藤)
2020年4月28日
新型コロナウイルス感染症の予防対策で家にこもっていることが多いと、ついつい食べ過ぎて、運動不足も重なり、体重が気になる今日この頃です。特に果物は季節によって色とりどりで、大好物の方も多いと思います。果物は糖度が高く、健康情報などでも食べ過ぎには注意と言われます。もちろん食べ過ぎてよい食品などないといえますが、気になるところです。
果物を食べると太ってしまうのでしょうか? 自分でも思っていましたが、甘い果物を食べるとカロリーが高い?
専門家によると、体重が増えるということは、摂取エネルギーと消費エネルギーの差で決まるそうです。
果物の甘さ=高カロリーではなく、ショートケーキなどの菓子類が高カロリーなのは甘い糖分のせいでなく、脂肪分などが原因しているそうです。
脂肪分や糖質が少ない果物は太る直接原因にはならないようです。ちなみに100g当たりのカロリーはバナナ86、リンゴ57、ブドウ59、煎餅465、ショートケーキ327、ポテトチップス554だそうです。
今日はどの果物を食べようかな? 今から楽しみです。
(岡西)
2020年4月27日
大型連休が始まりますが、皆様、おうちで過ごしている方が多いと思います。池田記念美術館も4月25日から5月10日まで臨時休館となります。現在開催中の「絵紙ワンダーランド-小千谷の雛まつり」展も休館中はご覧いただくことができません。「小千谷の絵紙を大勢の方に知ってもらえれば」と、小千谷絵紙保存会や所蔵者様はじめ大勢の方々のご協力のうえで開催できた美術展なので、大変残念な思いですが、健康であることがアートを楽しむためにも重要ですから、ここは我慢の時です。
おうちで、少しでもこの展覧会を楽しんでいただきたいと、ウェブコンテンツを用意しました。
絵紙ワンダーランド WEB MUSEUM
リンク→http://www.ikedaart.jp/info/egami_web-museum.html
「絵紙ワンダーランド ー小千谷の雛まつり―」公式インスタグラム
リンク→https://www.instagram.com/ikedaart.egami/
インスタグラムでは、展示の様子や展示品についての紹介を載せています。現在はまだ少ないですが、これから増やしていきますので、お楽しみに! こちらは美術館の絵紙展担当・広田と小千谷絵紙保存会の方で更新しています。私はインスタグラムが初めてで「なんでパソコンから更新できないの?」と初歩の初歩から始めていますので、のんびりお待ちいただけるとありがたいです。
賑やかな展示室ともしばしのお別れです。
STAY HOME! おうち美術館!
(広田)
2020年4月25日
「絵紙ワンダーランドー小千谷の雛まつり-」開催中ですが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、臨時休館が決まりました。休館の日程詳細はこちらのページをご覧ください。
外出自粛中でも、絵紙展の雰囲気を味わっていただけるよう、絵紙展の公式インスタグラムとWEB MUSEUMを開設しました。
インスタグラム→https://www.instagram.com/ikedaart.egami/
絵紙展 WEB MUSEUM→http://www.ikedaart.jp/info/egami_web-museum.html
展示品の写真や解説を掲載していきたいと思います。随時更新していきますので、お楽しみに!
少しの気分転換に、楽しんでいただければ幸いです。
2020年4月21日
新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴い、5月に開催を予定していた「絵紙ワンダーランド―小千谷の雛まつり―」展の関連イベントと、音を楽しむ集いなどすべてのイベントを中止とさせていただきます。
楽しみにしていた皆様には大変申し訳ございませんが、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
なお、美術館は4月25日(土)~5月10日(日)まで臨時休館となります。
【絵紙展関連イベント】
■鈴木俊幸氏(中央大学教授)ギャラリートーク
5月16日(土) 14:00~
参加費:500円(入館料込)
※4月11日から延期になりました
■消しゴムはんこで浮世絵体験
5月3日(日祝)、5日(火祝)、16日(土)、24日(日)
10:00~12:00、13:00~15:00
参加費:100円
■小千谷絵紙保存会の絵紙展ガイド
5月3日(日祝)、5日(火祝)、16日(土)、24日(日)
10:30/11:30/13:30/14:30(所要時間20分)
参加費:500円(入館料込)
■投扇興遊び
5月3日(日祝) 10:00~12:00 13:00~15:00
■みんふうざ 「おぢゃしき騒ぎ」
5月3日(日祝) 14:00~
【音を楽しむ集い】
5月は「フルートとピアノの演奏」と「フォークソング」の両方を中止いたします。
6月の開催も未定です。
情報は随時美術館ホームページに更新いたしますので、確認をお願いいたします。
2020年4月21日
「絵紙ワンダーランド―小千谷の雛まつり」展を紹介するページです。
展覧会の様子と展示されている絵紙(えがみ)や押絵(おしえ)の見所を紹介していきます。
随時、写真や解説を追加していきますので、お楽しみに!
絵紙(えがみ)とは、小千谷の言葉で、浮世絵、特に多色刷りの木版画である錦絵のことです。
小千谷では、浮世絵を数枚ずつ連ねて壁かけにしてお雛様に飾る風習があります。
この展示室では、小千谷の家で飾られているように絵紙と雛人形を展示しています。
雛人形だけでなく、手毬や押絵など様々なものを好きなように飾り、とにかく華やかに賑やかに飾り立てるのが小千谷流のお雛様です。
【大ママさんのお雛様】
家族に「大ママちゃん」と呼ばれている高野家のマチ子さん。
結婚前、仲人さんから「小千谷ではお雛様巡りがあるから、嫁入り道具にお雛様を持ってきたらどうだ」と言われ、持参したのがこの段飾りです。絵紙はもう飾らなくなった家から「毎年飾ってくれる人に」と譲り受けました。
【山田屋さんのお雛様】
小千谷の老舗京呉服店、山田屋さん。
絵紙が赤くにじんでいるのは、中越地震で被災した際に水で濡れてしまったため。処分も考えたそうですが、これも家の歴史だとそのまま飾り続けています。だんごの木にぶら下げた昔の商標やつるし雛は、ご商売をしている山田屋さんならではの華やかな飾りです。
小千谷で最も一般的な絵紙は、第1室で壁にかけている絵紙のようにつなぎ合わせて壁かけ状にしたものです。それ以外にも、画帖や巻物、屏風に仕立てたり、絵紙の場面を押絵(おしえ)で再現することもありました。時代や好みに合わせて様々に工夫された絵紙からは、受け継いできた家の歴史を垣間見ることができます。
壁掛け状の絵紙いろいろ。
掛け軸状に丁寧に表装したものもあれば、絵紙をつなげただけのものもあります。
右側は、絵紙の一場面を押絵で再現したものです。
【小千谷の押絵(おしえ)】
押絵とは、厚紙に綿をのせて美しい布で包み、花鳥や人物、物語などを表した細工で、主に羽子板・壁掛けなどに用い、江戸時代から盛んにつくられました。
小千谷の雛祭りには、押絵を飾る家も多くあります。作られたものを買ったというものもあれば、その家で作られたものもあり、家々の個性が現れています。
題材は歌舞伎などからとったものが多く、写真のひな壇に展示している小さな押絵は忠臣蔵の物語を再現しています。
最後の展示室です。
絵紙のまち小千谷には、愛好家たちから寄贈された浮世絵コレクションがあります。
この展示室では、その中から、小千谷絵紙保存会の初代会長でもある北村雄哉氏が収集した作品の一部を展示しています。また、個人蔵の屏風と画帖も併せてご覧いただけます。
【展示している浮世絵】
歌川 豊国(うたがわ・とよくに)(三代)
「国尽倭名誉」
月岡 芳年(つきおか・よしとし)」
「風俗三十二相」
「竪二枚継錦絵」
【北村氏の浮世絵コレクション】
北村氏の浮世絵コレクションより、月岡芳年の「竪二枚継錦絵(たてにまいつぎにしきえ)」。小千谷市教育委員会所蔵。
壮年の芳年の代表作の一つで、大判二枚を縦につないだ縦長の珍しい作品です。展示品は、彫・摺についてもきわめて高度な技術が駆使されており、鮮やかな色彩も非常によく保存されています。
【巻物】
美人絵の浮世絵を集めて巻物に仕立てたもの。小千谷市教育委員会所蔵。
25年にわたり絵紙を調査している中央大学の鈴木俊幸教授は、小千谷を「日常に浮世絵がある町」と表現しています。浮世絵が美術品として遠い存在となった現代でも、小千谷では絵紙を「普通」の「大したことがない」ものという人が多くいます。これは、今でもそれだけ絵紙が日常にあり、近い存在であるということの表れともいえます。
雛祭りに絵紙を飾る風習は、昭和30年代に入ると徐々に廃れていきます。残念ながら捨てられた絵紙もあったようですが、中には昔ながらの雛飾りを続けている家が多くありました。また、絵紙をきっかけにたくさんの浮世絵を収集していた人もいました。今回、ご覧いただいたのは、そうして受け継がれてきた絵紙たちです。大切な品をお貸しいただいた皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。
絵紙とは、小千谷の方言で浮世絵のことをいいます。でも、「絵紙≒浮世絵」つまり、同じものだけどちょっと違うのです。美術品として浮世絵を楽しむもよし、伝わる家の思い出と歴史が込められた絵紙として楽しむもよし。この風習を多くの方から親しみ、楽しんでいただけたら幸いです。
この度は「絵紙ワンダーランド ―小千谷の雛まつり―」にご来場いただき、誠にありがとうございました。
小千谷絵紙保存会
2020年4月20日
新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴い、臨時休館することといたしました。
休館期間は下記の通りです。
展覧会やイベントを楽しみにしていた皆様には大変申し訳ございませんが、ご理解とご協力のほど、お願い申し上げます。
なお、再開は5月11日(月)を予定しております。
変更が生じる場合もございます。最新情報は当館ホームページ等で随時お知らせいたします。
ご確認の上、ご来館くださいますようお願い申し上げます。
2020年4月20日