美術館エントランスホールから●2021年4月23日16時13分撮影
2021年4月23日
3月20日13時30分より、「ふれても ふれない 美術展」の解説会を開催します。出品作家による作品解説です。ご来館をお待ちします。
2021年3月19日
出品作家
今井伸治(立体造形、柏崎市)、小飯塚眞理子(ファイバーワーク、新潟市)
佐藤公平(陶、新発田市)、佐山道知(彫刻、新潟市)
霜田文子(ボックスアート、柏崎市)、霜鳥健二(彫刻、燕市)
角谷豊明(彫刻、湯沢町)、関根哲男(インスタレーション、柏崎市)
玉川勝之(彫鍛金、加茂市)、平野照子(陶、新発田市)
藤井芳則(ミクストメディア、新潟市)、古川敏郎(彫刻、阿賀野市)
星野健司(彫刻、新潟市)、細野茂樹(木彫工芸、村上市)
松川滋子(染織、新発田市)、松原匠秀(彫刻・陶、柏崎市)
村木 薫(彫刻、新潟市)、山田初枝(織、長岡市)
(あいうえお順)
〈開催にあたって〉
2019年に秋季特別展として「ふれる かんじる 楽しい美術展」(ふれ美展)を当館で開催しましたが、定期的かつ持続的な活動を目指して、一年半ぶりに二度目の挑戦をします。普段、美術館の展覧会では「作品には手をふれないでください」と告知されることが多いのですが、県内各所で過去何回も開催実績のある「ふれ美展」では反対に「手でふれる」ことが奨励され、触覚を使って直に作品から伝わってくるメッセージを感じとってもらう展示を長年にわたって実践し、視覚障がいのある方が作品を鑑賞できる場を提供してきました。しかし、現在のコロナ禍という未曾有の状況下にあって「ふれる/さわる」行為への嫌悪感が世間を席巻しています。そこで、今回の美術展ではこの状況を逆手にとって、会場入口に「使い捨て手袋」を用意し、鑑賞者には手袋という皮膜を介して作品にふれてもらう仕掛けをつくります。手袋をつけて作品にふれる行為ははたして本当に作品にふれていることになるのかどうか、「ふれているのにふれていない」という二つの相反する行為を同時体験しているのではないか……などさまざまな疑問・連想を含めて、美術展の名称を『ふれても ふれない 美術展』といたしました。「ふれる/さわる」という行為について考える契機になってほしいと思います。本展の開催によって、障がいのあるなしにかかわらず、美術との新たな出会いが生まれ、新鮮な体験にわくわく、どきどきする光景を期待しています。
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冬季特別展示
錯覚展2021ー杉原教授の不思議な世界ー
4月19日(月)まで好評開催中!
東大名誉教授、明治大学研究特別教授で、世界中の研究者が覇を競うベスト錯覚コンテストの世界大会で4度の優勝実績を持つ、錯視研究の第一人者、杉原厚吉先生が制作した錯視作品を紹介。「だまし絵立体」「不可能モーション立体」「変身立体」など、実際とは違うように見えてしまう作品が約80点展示されています。また、エントランスホールでは5メートル四方の巨大な「錯覚すべり台」を披露中です。
また、3月14日(日)には、八海山麓スキー場(南魚沼市荒金)で開催される「八海山麓ホワイト☆カーニバル」で「雪の錯覚すべり台」を大公開します。大きさは「12メートル × 8メートル」。どういうわけか、ソリが上にのぼっていくように見える不思議なすべり台です。
ベスト錯覚コンテスト2020世界大会の優勝作品「3次元シュレーダー階段」
2019年3月、八海山麓ホワイト☆カーニバル2019で披露した「雪の錯覚すべり台」
2021年3月7日