主催:浦佐認定こども園
動物画家として、絵本や図鑑などで魅力的な動物のイラストを制作してきた薮内正幸氏の原画展です。今回の展覧会では、「ガンバの冒険シリーズ」や「かがくのともシリーズ」などの原画を中心に約60点を展示します。
【いのちの大切さをつたえて!】
平成23年度の春に浦佐認定こども園が開園し、お陰さまで10年目を迎えています。新型コロナウイルス禍の中、この度は“心がうれしくなる&ハッピーを届けたい”を目標に、子どもたちが日ごろから親しんでいる大好きな絵本やお馴染みの児童書「ガンバの冒険」の原画等を展示いたします。
絵本や図鑑など数多く制作した薮内正幸は、自然や生き物をこよなく愛し、動物画家という道へ進みました。生涯をかけて貫いた動物への愛情、尊敬の念は、作品のなかの動物の毛の一本一本から伝わってきます。
こんな時代だからこそ、心豊かに今一度じっくりと描かれている生き物たちの命の輝き、自然の素晴らしさ、その中で私たちは生かされていること……を一人一人が感じていただけたら幸いです。
なお、令和3年度開催予定の『こども園創立10周年記念事業』へ、この『原画展』が明るくあたたかな道標となりますことを願って……。
浦佐認定こども園 園長 坂西美和子
薮内正幸「とき」(「かがくのとも」1971年4月号/福音館書店)
■薮内 正幸(やぶうち・まさゆき 1940 – 2000) プロフィール
1940年大阪生まれ。子どもの頃から動物が好きで、独学で動物の画を描き始める。1959年、高校卒業と同時に上京。図鑑画を描くため福音館書店に入社し、図鑑・絵本の画を担当する。1971年にフリーランスに転身。動物画家として図鑑、絵本、広告など幅広い分野で活躍する。
1973年「サントリー愛鳥キャンペーン新聞広告」で朝日広告賞第2部グランプリ、1983年『コウモリ』(福音館書店)で第30回サンケイ児童出版文化賞、1989年『日本の恐竜』(福音館書店)で第9回吉村証子記念日本科学読み物賞を受賞。動物たちへの温かい眼差しで描かれた作品は現在も根強いファンが多い。2000年逝去。2004年に日本で唯一の動物画専門の美術館として山梨県に薮内正幸美術館が開館。
2020年11月28日