大型連休中、「自宅の大掃除をしよう!」というご家庭も多かったのではないでしょうか。我が家も同様で、両親と今住んでいる家は築30年ほど経ちますが、障子を張り替えたり、古い箪笥を開けてみたり……普段見て見ぬふりをしてきたところを色々整理しています。
先週、父が座敷の天袋を整理しよう、と言い出しました。掛け軸などを仕舞っているのですが、普段ほとんど開けることはありません。床の間に飾る掛け軸を入れ替える時くらい……年に数回程度です。
すべての軸を出してみたところ、祖母の父が描いた掛け軸が数点出てきました。その他、表装を何もしていない絵が何枚かありました。こんな絵があったんだね、としみじみ鑑賞していましたが、そのうち、父が、祖母の父の思い出を話してくれました。会いに行くと、いつも絵を描いているか酒を飲んでいるかで、父にとっては「遊んでくれる優しいおじいちゃん」ではなく、「怖い人」だったそうです。
家族で普段できない会話ができて、旅行には行けませんでしたが、いい連休になりました。
(広田)
2020年5月19日