「魚沼の地に現代版画の魅力を伝えたい」と11人の現代版画家が集まり展覧会を開催することとなりました。いずれも第一線で活躍する版画家たちです。
浮世絵をはじめ、日本の版画作品は世界で評価されてきましたが、現在でも日本の版画家たちは世界中で活躍しており、版画を通して日本の文化を世界に発信しています。
今回の展覧会では、日本の版画家が海外作家を推薦するという方式で出展者を選んでいます。既存の組織や権威によらず、それぞれの作家が自分の敬愛する作家を推薦し、日本を含め13の国と地域から23人の版画家が集まりました。技法も木版画・銅版画・シルクスクリーンなど様々で、多様な現代版画の魅力を味わうことができる展覧会となっています。この展覧会を通して互いに刺激しあいながら友情を深め、さらに版画の魅力を広く伝えていければと願っています。
「魚沼の地に現代版画の魅力を伝えたい」という池田記念美術館と版画家たちの願いから、この版画展の企画が生まれ開催の実現に至りました。
異なる様々な社会や文化の違いを超えて、美術は人と人との心をつないでくれます。
日本と海外の版画家の作品約60点が一堂に会して響き合う世界の言葉を楽しんでいただければ幸いです。
出展者代表 園山 晴巳
■出展者
磯見輝夫(日本)
『沈黙』2017年 |
Arthur Watson(スコットランド)
『Seasign』1987年 |
今村 由男(日本)
『季節は巡り』2017年 |
Pavo Majic( クロアチア)
『Split at Night』2014年 |
上野 遒(日本)
『蜃気楼の中で』2017年 |
Krzysztof Szymanowicz(ポーランド)
『Souvenirs XVI』2009年 |
大沼 正昭(日本)
『森の記憶−2』2017年 |
Franco Marrocco(イタリア)
『無題』2016年 |
笹井 祐子(日本)
『Botánico Ⅱ』2017年 |
Daniel Berman Loya (メキシコ)
『enter the heart of the Dragon』 |
佐藤 杏子(日本)
『DP160735』2016年 |
Klára Stodolová(チェコ)
『The Butterfly bush – Three』 |
佐藤 照代(日本)
『子供の領分』2017年 |
郭 庆文(中国)
『The mark 1』2016年 |
鈴木 吐志哉(日本)
『Deborah 帰還』2017年 |
Magda De Jose(ブラジル)
『White Shadow I』2008年 |
園山 晴巳(日本)
『Signe-X』2016年 |
Demitrije Pecic(セルビア)
『窓辺からの眺め』2016年 |
廖 修平(台湾)
『福』2016年 |
|
鶴巻 貴子(日本)
『ユトピ, ロータス』2017年 |
Marnix Everaert(ベルギー)
『Ice field from the series “A Booklet of Theories”』 |
中山 隆右(日本)
『SPECTRUM-6-B』1999年 |
Janis Murovskis(ラトビア)
『The First Snow』2016年 |